「知らない間にdポイントが貯まっていた!」そんな仕組みを作るなら、dカードを使った積立投資がおすすめ。一度設定すれば、毎月自動でポイントが加算され、投資も同時に進められます。
資産運用として長期的に積み立てを行うだけでなく、資金を使いまわしてポイント獲得に特化する方法も。THEO+ docomoやマネックス証券を上手に活用し、自分に合ったスタイルで賢くdポイントを増やす方法を解説します。
本記事では、ドコモ歴20年以上の筆者が、積立投資を活用したdポイント獲得術について詳しく解説します。
この記事を読んで分かること
- 毎月獲得できるポイントと獲得ポイントを最大にする条件
- 積立投資で毎月自動でdポイントを獲得する手順
- dカードGOLD/PLATINUMの損益分岐点
dカードを使った積立投資の概要
dカードを活用した積立投資とは、dカード決済を利用して毎月一定額を投資に充てることで、決済額に応じたdポイントを獲得できる仕組みです。通常の積立投資のメリットを享受しながら、dポイントの還元も受けられるため、資産形成とポイント獲得の両方を同時に進めることができます。
この方法では、THEO+ docomoとマネックス証券の2つの選択肢があり、どちらもdカード決済によるポイント還元を受けることができます。
- THEO+ docomoでは、dカードGOLDまたはPLATINUMを活用することで、会員ランクに応じて最大1,000ptのdポイントを毎月獲得できます。
- マネックス証券では、dカードPLATINUMを活用することで、積立額やカード種別に応じて最大2,730ptのdポイントを毎月獲得できます。
また、この積立投資はdポイントクラブの会員ランク判定対象となるため、継続的に積立を行うことで高ランクを維持しやすくなります。dポイントクラブ会員ランクについては以下の記事で詳しく解説しています。
獲得できるポイント
獲得できるポイントと積立投資の設定方法について詳しく解説します。
積立額による還元ポイント
THEO+ docomoでは、最大1.0%のポイント還元が可能です。マネックス証券では、最大3.1%(条件/制限有り)のポイント還元を受けられます。どちらも積立額に応じたポイントがランク判定対象となるため、継続的な積立でランク維持がしやすくなります。dカード GOLDやPLATINUMを利用することで還元率が向上し、積立額に応じたdポイントを獲得できます。カード種別ごとの還元率と毎月10万円積立した場合の獲得ポイントを以下の表に示します。
カード種別 | THEO+ docomo 還元率 ※1 | THEO+ docomo 10万円積立時の 獲得ポイント | マネックス証券 還元率(積立額別) ※2 | マネックス証券 10万円積立時の 獲得ポイント |
---|---|---|---|---|
dカード(通常) | 0.1% | 100pt | ~5万 1.1% 5~7万 0.6% 7~10万 0.2% | 課税口座 730pt NISA口座 1,100pt |
dカード GOLD | 1.0% | 1,000pt | ~5万 1.1% 5~7万 0.6% 7~10万 0.2% | 課税口座 730pt NISA口座 1,100pt |
dカード PLATINUM | 1.0% | 1,000pt | ~5万 1.1~3.1% 5~7万 0.6~2.6% 7~10万 0.2~2.2% | 課税口座 730~2,730pt NISA口座 1,100pt~3,100pt |
※1 THEO+ docomoの還元率には、会員ランクが5つの星の場合のランク特典を含んでいます。
※2 マネックス証券の還元率の補足:
- dカードPLATINUMの場合、月ごとのショッピング利用金額(積立投資分は含まない)が10万円未満、10万円以上20万円未満、20万円以上で積立還元率が異なります。入会初年度はショッピング利用額20万円以上の場合と同じ積立還元率が適用されます。
- dカードPLATINUMあるいはGOLDの場合、NISA口座と課税口座で還元率が異なります。NISA口座は積立額に依らず最大還元率が適用されます。ショッピング枠に応じて積立還元率は1.1%/2.1%/3.1%、10万円積立の場合、1,100pt/2,100pt/3,100ptです。
THEO+docomoで最大獲得ポイント1,000ptを毎月獲得するための条件:
- dカードGOLDまたはPLATINUMを使って毎月10万円積立投資する。
- dポイント会員ランクは5つ星を維持する。
マネックス証券(課税口座)で最大獲得ポイント2,730ptを毎月獲得するための条件:
- dカードPLATINUMを使って毎月10万円積立投資する。
- dカードPLATINUMのショッピング利用額20万円以上(積立投資分除く)。
最大ポイントのハードルは人に依りますので、自分に合った方法、カードを選択しましょう。
投資信託の保有残高による還元ポイント
THEO+docomoは、ドコモ回線利用の場合、運用資産額1万円につき毎月1.5pt(ドコモ回線を利用していない場合は1pt)が還元されます。運用資産額が3,000万円超えた分は付与ポイントが半分になります。
例:運用資産額100万円の保有で150pt/月(ドコモ回線保有の場合)。
マネックス証券は、投資信託の月中平均残高に対して年率で最大0.26%が還元されます。還元率は銘柄ごとに異なります。詳細は以下の公式ページをご確認ください。
例:eMAXSIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は年率0.0175%、運用資産額100万円保有で175pt/年=15pt/月。
dカードを使って積立投資する手順
THEO+docomoの場合
THEO+ docomoでdカードを使って積立投資する手順は以下の通りです:
- 証券口座の開設
THEO+ docomoを利用するには、SMBC日興証券の証券口座を開設する必要があります。 口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。 - 投資商品の選択
THEO+ docomoでは、AIによるポートフォリオ診断を行い、最適な資産運用プランを提案します。 診断結果をもとに、運用方針が決定されます。 - 積立設定
毎月の積立額(1万円~10万円)を設定し、dカード決済を選択します。 積立額は自由に変更可能です。 - dカード登録
dカードを登録し、毎月の積立額を決済できるように設定します。 dアカウントとの連携が必要になります。 - 積立開始
設定完了後、毎月15日にdカード決済が行われ、26日に積立額が入金されます。 積立は自動で継続されます。 - ポイント還元
積立額に応じてdポイントが還元されます。 カード種別や積立額によって還元率が異なります。 - 積立状況の確認
証券口座にログインし、運用状況を確認できます。 積立額の変更や取消も可能です。
マネックス証券の場合
マネックス証券でdカードを使って積立投資する手順は以下の通りです:
- 証券口座の開設
マネックス証券の証券総合取引口座を開設します。 口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。 - 投資商品の選択
証券口座にログインし、積立投資を行うファンドを選択します。 「ランキング一覧」や「ファンド検索」から選ぶことができます。 - 積立設定
積立を行う口座区分を選択します。
- NISAまとめて積立(NISA口座を利用する場合)
- 投信つみたて(特定/一般口座)(通常の積立投資の場合)
- dカード登録
積立設定画面で、dカードを利用する積立設定を行います。 この際、dアカウント情報の入力やカード会社連携項目の登録が必要になります。 - 積立開始
設定完了後、毎月1日に積立額が決済され、証券口座に反映されます。 積立は自動で継続されます。 - ポイント還元
積立額に応じてdポイントが還元されます。 カード種別や積立額によって還元率が異なります。 - 積立状況の確認
証券口座にログインし、積立履歴や運用状況を確認できます。 積立額の変更や取消も可能です。
積立のための資金調達
高い会員ランク(できれば5つ星)を維持するためには、毎月の積立投資のための資金が必要です。
ポイント獲得を最大化するための戦略として、資産運用を目的とする長期投資と資金を使いまわしてポイント獲得に特化する方法の2つの選択肢があり、それぞれの利点を理解して利用することが重要です。
長期投資としてそのまま活用する場合は問題ありませんが、既に他の積立を行っている場合や、毎月必要な資金を捻出することが難しい場合は、積立→即売却を繰り返してもポイント獲得できます。
即売却して資金調達する場合、マネックス証券の場合は価格変動リスクが小さい銘柄として、債権を中心に組み入れたバランス型ファンドから選定することをおすすめします。それでも損失が出る可能性があることを理解した上、活用を検討しましょう。
番外編:dカードGOLDとPLATINUMの損益分岐点
THEO+docomoはdカードGOLD以上、マネックス証券はdカードPLATINUMかつショッピング利用金額20万円以上/月で最大還元を得られます。
- dカードGOLDの年間費は11,000円(税込)、THEO+docomoで月10万円積立の獲得ポイントは1,000pt×12=12,000ptですので、年会費以上のポイントを獲得できます。
- THEO+docomoは通常カードでも100pt×12=1,200pt獲得できますので、GOLDによる獲得ポイント増加は12,000-1,200=10,800ptとなります。年会費との差し引きで200円の支払いでdカードGOLDを利用できるといえます。
- 税込年会費(現金)に対して、獲得ポイントはdポイントですので、ドコモ料金へのポイント充当を有効活用できます。ポイントは10%増しの価値で利用できると考えれば、通常カード利用からの差分を考慮しても、THEO+docomoの積立投資の利用分だけで、10,800×1.1-11,000=880pt(円)のおつりが出ますね♪
- dカードPLATINUMの年会費は29,700円(税込)、マネックス証券で月10万円積立且つ月20万円以上ショッピング利用(積立含まず)ですので、2,730pt×12=32,760pt獲得で、一見元が取れるように見えます。
- しかし、マネックス証券は通常カードでも730pt×12=8,760pt獲得できますので、PLATINUMによる獲得ポイント増加は32,760-8,760=24,000ptとなりますので、年会費との差し引きでは5,700円の赤字です。
- ドコモ料金へのポイント充当を活用しても、24,000×1.1-29700=-3,300円の赤字です。月20万円のショッピング利用(積立投資分除く)もハードルが高いので、他の特典も併せて判断が必要です。
dカードGOLDとPLATINUMの損益分岐点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
dカードGOLD/PLATINUMは元が取れる?年会費を超えるための条件・活用法を解説 | ポイ活深掘りブログ
まとめ
dカードを使った積立投資で毎月dポイントを獲得する方法を解説しました。
- THEO+docomoまたはマネックス証券でdカードを使った積立投資により、毎月自動でdポイントを獲得できる♪
- dカードGOLDまたはPRATINUMにより獲得ポイントがUP!ただし、カード利用料との損益分岐点に注意!
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