楽天カードは、グレード別に多様な特典や還元率を提供しており、利用頻度やサービスの組み合わせによって最適な選択肢が異なります。本記事では、「通常カード」「ゴールドカード」「プレミアムカード」「ブラックカード」の還元率や特典、キャンペーン、さらに損益分岐点を比較し、あなたに最適な楽天カードを見極める手助けをします。
楽天カードグレード別比較
カード毎の還元率に着目して比較していきます。(本記事は2025年6月時点の情報に基づいて作成しています。)
楽天カード (通常カード) | 楽天 ゴールドカード | 楽天 プレミアムカード | 楽天 ブラックカード | |
---|---|---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 2,200円 | 11,000円 | 33,000円 |
利用可能枠(最高) | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 1,000万円 |
ブランド | ||||
通常還元率 | 1%還元(100円につき1ポイント1) | |||
楽天市場2 | +3% SPUポイント+2% 5と0のつく日+1% | +4% SPUポイント+2% 5と0のつく日+1% お誕生月特典+1% | +5% SPUポイント+2% 5と0のつく日+1% お誕生月特典+1% 火・木曜日+1% | +5% SPUポイント+2% 5と0のつく日+1% お誕生月特典+1% 火・木曜日+1% |
楽天トラベル3 | +2.5% | +3.0% | +3.5% | +3.5% |
楽天証券 | 0.5% | 0.75% | 1.0% | 2.0% |
楽天銀行(税引後) | 0.175% | 0.183% | 0.191% | 0.223% |
カードの仕様説明
年会費
カードのグレードに応じて年会費が上がります。楽天ゴールドカードは他社のゴールドカードと比べると低価格です。
利用可能額
カードのグレードに応じて利用可能額が上がります。
ブランド
ゴールドだけアメリカン・エキスプレスに対応していません。特にこだわりが無ければ問題ないでしょう。
カードの特典内容
通常還元率
通常還元率はカードのグレードで差はありません。
楽天市場
楽天市場のポイント還元率は、通常時はカードのグレードで差はありません。ゴールド以上ではお誕生日特典で+1%、プレミアム以上では火・木曜日に+1%があります。5と0の日も合わせて狙うと、該当日はより少なくなりますが保有カードグレードに依っては狙って行きたいですね。
楽天トラベル
楽天トラベルの還元率もカードのグレードに応じてポイント還元率が高くなります。予約前のエントリーが必須、国内宿泊のみがポイント還元対象ですので注意が必要です。
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楽天証券
楽天証券のクレジットカード積立も、カードのグレードが上がるほどポイント還元率も高くなります。
楽天銀行
カードのグレードに応じて普通預金金利がアップします。
楽天損保
保険料支払いのポイント還元率がゴールド以上で+0.5%です。
ETCカード
楽天カード:税込550円。楽天会員の会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員は無料
ゴールド以上:無料
家族カード
通常カードとブラックカードは無料、ゴールドカードとプレミアムカードは年会費税込550円で、本カード1枚につき家族カード2枚発行できます。
楽天マガジン
プレミアム以上で月3冊まで無料です。
楽天ミュージック
プレミアム以上で5時間まで無料です。
その他の特典
空港ラウンジ利用、国内外旅行保険などの特典がカードのグレードに応じて付与されます。詳細は楽天カード公式サイトをご覧ください。
キャンペーン
楽天カードには、常時開催と期間限定のキャンペーンがあり、新規発行やアップグレードに関する特典も用意されています。
常時開催キャンペーン
楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの新規入会&利用で、5,000ポイントがもらえるキャンペーンが常時開催されています。
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期間限定キャンペーン
楽天カードでは、期間限定でポイントアップするキャンペーンが実施されることがあります。例えば、過去には10,000ポイントがもらえるキャンペーンが開催されたこともあります。このようなキャンペーンは、3月~4月、6月、9月、11月に実施される傾向があるため、公式サイトをこまめにチェックすると良いでしょう。
楽天カードの新規発行は、常時開催のキャンペーンを利用するとお得です。 また、楽天カードから楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードへのアップグレードも可能ですが、アップグレード時の特典は新規発行とは異なる場合があるため、詳細は公式サイトで確認するのがおすすめです
審査
各カードの申し込み時に審査が行われます。審査では、申込者の信用情報や収入状況などが確認され、カードの発行が決定されます。
楽天ブラックカードの審査条件は、楽天プレミアムカードを12カ月以上保有し、過去12カ月間の利用額が合計500万円以上であることが基本条件とされています。この条件を満たした会員には、楽天e-NAVI上に申し込みバナーが表示され、申し込みが可能になります。
損益分岐点
楽天証券、楽天銀行、楽天市場、楽天トラベルの利用状況に応じた獲得ポイントと、カード年会費を比較した損益分岐点をまとめていきます。
楽天証券の獲得ポイントと損益分岐点
楽天証券のクレジットカード積立の獲得ポイントをカード別にまとめてグラフにしました。

ゴールドカードの場合、積立投資額が月24,534円以上で獲得ポイントが年会費2,200円を上回ります。
プレミアムカードの場合、積立投資額が月91,700円以上で獲得ポイントが年会費11,000円を上回ります。
ブラックカードの場合は、積立投資額が月100,000円で年間24,000pt獲得できますが、年会費33,000円には届きません。
一方、同じ積立投資額の獲得ポイントはそれぞれ、1,464pt、5,496pt、9,000ptですので、年会費無料の通常カードの方がお得となります。通常カードの獲得ポイントを基準とした損益を以下のグラフにまとめました。

ゴールドカードの場合、積立投資額が月73,600円以上で年会費を差し引いても通常カードよりお得となります。積立投資額が月100,000円の場合、通常カードよりも年間3,000ptお得です。
プレミアムカードとブラックカードは、通常カードの獲得ポイントを基準にすると、積立投資額が月100,000円以上でも楽天証券の獲得ポイントだけでは年会費を上回ることができません。
楽天銀行の預金利息と損益分岐点
楽天銀行の預金利息をカード別にまとめてグラフにしました。


口座残高100万円毎に預金利息はグレードに応じて年1,750円、1,830円、1,910円、2,230円と上がります。通常カードを基準にすると年80円、160円、480円ですから、他サービスの獲得ポイントと比べると僅かです。預金利息だけで年会費を稼ぐのは現実的ではないかもしれません。
楽天市場の獲得ポイントと損益分岐点
楽天市場のカード利用による獲得ポイントをカード別にまとめてグラフにしました。


ゴールドカードは年間22万円以上の利用で通常カードよりもお得になります。
プレミアムカードは年間88万円以上の利用でゴールドカードよりもお得になります。
但し、どちらもお誕生月特典を使う前提ですので、かなりハードルが高いですね。他サービスとの組み合わせを狙いましょう。
楽天トラベルの獲得ポイントと損益分岐点
楽天トラベルのカード利用による獲得ポイントをカード別にまとめてグラフにしました。


ゴールドカードは年間44万円以上の利用で通常カードよりもお得になります。
プレミアムカードは年間176万円以上の利用でゴールドカードよりもお得になります。
例:楽天サービス利用状況に応じたカード選び方
楽天サービスの利用状況に依って最適なカードは変わります。複数の楽天サービスを利用するシミュレーションケースを示します。尚、以下のシミュレーションでは獲得ポイント以外の特典は考慮していませんので、カード選定の際には総合的な判断が必要です。
ケース1:通常カードがお得
利用額 | 通常カード | ゴールド | プレミアム | |
楽天証券 | 10,000円/月 | 600pt | 900pt | 1,200pt |
楽天銀行 | 残高1,000,000円 | 1,750pt | 1,830pt | 1,910pt |
楽天市場 | 5,000円/月 | 1,650pt | 1,650pt | 2,200pt |
楽天トラベル | 50,000円/年 | 1,250pt | 1,500pt | 1,750pt |
年会費 | – | 2,200円 | 11,000円 | |
損益合計 | – | +5,250円(pt) | +3,680円(pt) | –3,940円(pt) |
ケース2:ゴールドカードがお得
利用額 | 通常カード | ゴールド | プレミアム | |
楽天証券 | 50,000円/月 | 3,000pt | 4,500pt | 6,000pt |
楽天銀行 | 残高1,000,000円 | 1,750pt | 1,830pt | 1,910pt |
楽天市場 | 5,000円/月 誕生月77,000円 | 3,960pt | 4,730pt | 6,050pt |
楽天トラベル | 50,000円/年 | 1,250pt | 1,500pt | 1,750pt |
年会費 | – | 2,200円 | 11,000円 | |
損益合計 | – | +9,960円(pt) | +10,360円(pt) | +4,710円(pt) |
楽天市場の誕生月利用77,000円はお買い物マラソン完走ペースです。
ケース3:プレミアムカードがお得
利用額 | 通常カード | ゴールド | プレミアム | |
楽天証券 | 100,000円/月 | 6,000pt | 9,000pt | 12,000pt |
楽天銀行 | 残高1,000,000円 | 5,250pt | 5,490pt | 5,730pt |
楽天市場 | 20,000円×9+77,000円×2 +誕生月77,000円 | 14,040pt | 14,810pt | 19,490pt |
楽天トラベル | 200,000円/年 | 5,000pt | 6,000pt | 7,000pt |
年会費 | – | 2,200円 | 11,000円 | |
損益合計 | – | +30,290円(pt) | +33,100円(pt) | +33,220円(pt) |
楽天経済圏のヘビーユーザーです。
まとめ
楽天カードの選び方は、楽天市場や楽天トラベル、楽天証券などの利用状況に大きく左右されます。通常カードは年会費無料でポイントを効率よく獲得できる一方、ゴールド以上のカードは特定の条件でさらにお得になる可能性があります。損益分岐点を考慮しながら、自分に最適なカードを選びましょう。また、楽天カードでは常時開催の入会キャンペーンや期間限定の特典もあるため、タイミングを見極めて申し込むことで、よりお得に楽天経済圏を活用できます。 今すぐ自分に合った楽天カードをチェックし、賢くポイントを貯めていきましょう!
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